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Favorite As An Anthology

  1. As A Leader
  2. Early Years
  3. As An Anthology
  4. J.P. Tribute
  5. As A Guest
  6. Weather Report
  7. W.R. Tribute
  8. DVD

Who Loves You
A Tribute to Jaco Pastorius

Vairous Artists (1998)


  1. Third Stone From The Sun
  2. A Remark You Made
  3. Continuum
  4. Jaco
  5. Fall'N Star
  6. Okonkole Y Trompa
  7. Come On, Come Over
  8. Three Views Of A Secret
  9. Dania
  10. Portrait Of Tracy
  11. Song For Jaco - Song For A Friend
  12. A Wing And A Player

昨今のジャコトリビュートアルバムの中でも、マーカス・ミラー、ランディ・ブレッカー、マイケル・ブレッカー、ボブ・ミンツァー、ハイラム・ブロック、マイク・スターン、ドン・アライアス、ヴィクター・ベイリー、マーク・イーガン、スティーブ・ブガッドetc...、これほど豪華メンバーで演奏されたアルバムは他に無かった。ジャコと親しかったミュージシャン、またはジャコの音楽を愛し、尊敬している新しい世代のミュージシャンが集まった特別なもの。オムニバス形式で、ウェザー・リポート在籍時にプレイした曲、ジャコのオリジナル曲、参加アーティストのトリビュート曲など、内容もバラエティに富む。マイケル・ブレッカーの《Third Stone From The Sun》はジャコがベース・ソロで必ず演奏する曲だが、ここではアコースティック・ジャズで思いっきりブロウ。ハイラム・ブロックとウィル・リーの24丁目コンビがヴォカールをとった《Come On, Come Over》。ジャコのリーダー盤では収録されたことがない《Dania》はボブ・ミンツァー、ハイラム・ブロック、マーク・イーガンが高速スィング。この他珠玉の名演がギッシリ。2002年未収録曲を追加して再発売された(掲載曲目リストは国内盤オリジナルのもの)。アルバムタイトルの「Who Loves You」はアメリカのTVドラマ「刑事コジャック」の中で、テリー・サバラス扮する主人公が劇中で使うキメ台詞で、ジャコも気の合う仲間達に向けた挨拶言葉だった。

This Is Jazz No.40
Weather Report Jaco Years

Weather Report (1998)


  1. Punk Jazz
  2. River People
  3. A Remark You Made
  4. Havona
  5. Three Vews Of A Secret
  6. Teen Town-Live
  7. Speechless
  8. Port Of Entry
  9. Barbary Coast
  10. Slang

Jaco Pastorius the Weather Years
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ジャコが在籍していた6年間、それはウェザー・リポートの最盛期である。その間にリリースされたヒットアルバム『ミスター・ゴーン』、『ヘビー・ウェザー』、『8:30』、『ナイト・パッセージ』、『ブラックマーケット』から、ジャコの名演にスポットをあてたコンピレーション盤。ジャコの入門盤としてもオススメな一枚。このほか同シリーズでは、ジャコの時代だけでなく、ウェザー・リポートの初期~中期までをまとめたコンピレーション盤『This Is Jazz No.10 The Best Of Weather Report』と、本作と同一内容でジャケトデザイン違いの『JACO PASTORIUS The Weather Years』もリリースされている。

Jaco Pastorius Rare Collection

Jaco Pastorius(1999)


  1. Dream Land / Michel Colombier
  2. I Can Dig It Baby / Little Beaver
  3. The One Thing / Manolo Badrena
  4. Spiral / Bob Mintzer
  5. Nativity / Airto Moreira
  6. Portrait Of Sal La Rosa / Ira Sullivan
  7. Ant Steps On An Elephant's Toe / Albert Mangelsdorff, Jaco Pastorius, Alphones Mouzon
  8. Mood Swings / Mike Stern
  9. The Hope / Flora Purim

1970年代から晩年までジャコが客演した演奏ばかりを集めたお得なコンピレーション。廃盤になって、未だCD化されていないものがいくつかあるが、そのオリジナルアルバムのリイシューを待つより、そのトラックだけを集めて一枚のアルバムとして出してしまおうという企画のもとで制作されたもの。当時国内盤としてこの内容でリリースされた意義は大きい。現在入手できるオリジナル盤は、インポート盤も含め多く再発売されているが《THE HOPE》が収録されているフローラ・プリムのアルバムは未だに出てこない。このアルバムでジャコは4曲に参加している。

Jams
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生誕50周年に当たる2001年、新たなジャケットカバーと『Jams』の副題を与えられ、収録全11曲(前作から3曲カット、5曲を追加)となって再発売された。『Not Fusion But True Jazz』は同じコンセプトでCBSやEPICに残された音源をまとめたもので、2001年に発売されている。

Jaco Songs

Various Artists (2000)


  1. Portrait Of Tracy / Marcus Miller
  2. Come On, Come Over / Tomohito Aoki
  3. John And Mary / Anan & Dante
  4. Las Olas /Michel Camilo
  5. Okonkole Y Torompa / Randy Brecker, Don Alias, Etc...
  6. Three Views Of A Secret /Bob Mintzer
  7. Dania / Wayne Shorter, Stanley Clarke, Michel Petrucciani, Gill Goldstein Etc...
  8. Teen Town / Marcus Miller
  9. Contnuum /Victor Bailey, Gill Goldsteinet, Steve Gadd
  10. Las Olas / Flora Purim

『ADLIB』編集長、松下佳男氏監修による、ジャコのスコアにスポットを当てたコンピレーション盤。『WHO LOVES YOU』に収録されたマーカス・ミラーの《PORTRAIT OF TRACY》の別テイクや、青木智仁のソロアルバム『EXPERIENCE』からは《COME ON, COME OVER》の別テイクなど、コレクターズアイテムとなりそうなナンバーもある。中でもジャコ自身のアルバムでは一度も録音されなかった《ダニア》だが、スタンリー・クラーク、ウェイン・ショーター、ミシェル・ペトルチアーニ、レニー・ホワイトらが演奏したものだが、トリッキーなテーマとスピード感が印象的だ。ラストはジャコ本人のベースで締めくくる《LAS-OLAS》。このアルバムの企画はなかなか面白く、2004年に続編となる『Jaco Songs 2』が発売された。

Not Fusion But True Jazz
Jaco Pastorius Workshop

Jaco Pastorius(2001)


  1. All American Alien Boy / Ian Hunter
  2. 4 Am / Herbie Hancock
  3. Dara Factor Two / Weather Report
  4. Brown Eyes / Jimmy Cliff
  5. Suite: Golden Dawn / Al Di Meola
  6. Come On, Come Over / Jaco Pastorius
  7. Lost Inside The Love Of You / Tom Scott
  8. Good Question (Reprise) / Herbie Hancock
  9. Cannon Ball / Weather Report
  10. Apathy 83 / Ian Hunter
  11. Portrait Of Tracy / Jaco Pastorius

ジャコが他のアーティストのアルバムに客演した曲だけを抜き取って一枚にまとめた『RARE COLLECTION』の続編。違いはジャコが契約していたレーベルにスポットを当てた内容ということ。イアン・ハンター、ハービー・ハンコック、トム・スコットなど当時コロンビアやエピックに所属していたアーティスト達のアルバムへの客演集だ。ウェザー・リポートのアルバムからの曲も含め、1970年後半の録音がほとんど。収録曲の中では新しい方に入るジミー・クリフの《BROWN EYES》が打ち込みリズムに、ジャコのお得意フレーズが乗るが、いささか時代を感じさせるのはご愛嬌。ラストは自身のデビュー盤から《PORTRAIT OF TRACY》で締めくくる。

Punk Jazz
The Jaco Pastorius Anthology

Jaco Pastorius(2003)


Disc-1

  1. The Chicken (Home Recroding)
  2. Amelia
  3. I Can Dig It Baby
  4. Batterie
  5. Contnuum
  6. Midwestern Nights Dream
  7. Foreign Fun
  8. Birdland
  9. Nativity
  10. Las Olas
  11. Sunday
  12. Layas
  13. Goodbye Pork Pie Hat
  14. The Dry Cleaner From Des Moines
  15. Punk Jazz

Disc-2

  1. Three Views Of A Secret
  2. Liberty City
  3. Chromatic Fantasy
  4. Blackbird
  5. Word Of Mouth
  6. John And Mary
  7. Invitation
  8. Good Morning Anya
  9. Soul Intro / The Chicken
  10. Amerika
  11. Okonkole Y Torompa
  12. Mood Swings
  13. Out Of The Night

初期から晩年まで、レーベルを越えて集められたジャコのベスト盤。この中にはこのレビューを書いている2003年5月の時点で未発表の『ポートレート・オブ・ジャコパストリアス・ジ・アーリー・イヤーズ』からも2曲収録されている。自身のソロアルバムやウェザーリポートでの演奏のほか、パットメセニー、アルバート・マンゲルスドルフ、ジョニ・ミッチェル、ミシェル・コロンビエ、フローラ・プリム、アイアート・モレイラ、マイク・スターン、ブライアン・メルビンらのアルバムに参加したものを収録している。 ソロアルバムからは、1982年のオーレックス・ジャズ・フェスティバルでの演奏を収めた『Twins I & II』からも数曲集められており、この一枚でジャコの美味しい部分を堪能できる。個人的には、3枚組くらいにしてファーストアルバムと、ウェザーリポートからの演奏がもっとあっても良いのでは?と思うが、権利関係が複雑で実現できないところもあるのだろう。それでも、このリリースがあるまでこのように複数のレーベルをまたいだコレクションはなかったわけだし、全28曲でお買い得な作品である。

Word of Mouth Revisited

Jaco Pastorius Big Band Conducted by Peter Graves (2003)


Disc-1

  1. Jaco Speaks
  2. Havona / Jimmy Haslip
  3. Teen Town / Victor Wooten
  4. Jaco Speaks
  5. Punk Jazz / Richard Bona
  6. Jaco Speaks
  7. Barbary Coast / Gerald Veasley
  8. Killing Me Softly / Jeff Carswell
  9. Jaco Speaks
  10. Cha Cha, (Used To Be A) / Victor Bailey
  11. Wiggle Waggle / Jaco Pastorius
  12. Jaco Speaks
  13. Continuum / Jimmy Haslip
  14. Jaco Speaks
  15. Elegant People / Gerald Veasley
  16. Opus Pocus / David Pastorius
  17. Peter & Jaco Speak
  18. Domingo / Victor Bailey
  19. Forgotten Love / Christian Mcbride
  20. Jaco Speaks
  21. Punk Jazz Reviseted / Marcus Miller

プロデュースはジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドのトロンボーン奏者でありコンダクターとして活躍したピーター・グレイブスで、1982年のオーレックス・ジャズ・フェスティバルに出演したジャコのバンドメンバーとして来日している。つまり、ジャコのビッグバンドの生え抜きで、中心メンバーである。
この作品の邦題は『ワード・オブ・マウス新伝説』。ちょっと大袈裟なタイトルと思ったが、フィーチュアされるベーシストはコンテンポラリー・シーンで活躍する9名。ヴィクター・ベイリー、リチャード・ボナ、ジェフ・カースウェル、ジミー・ハスリップ、クリスチャン・マクブライド、マーカス・ミラー、デヴィッド・パストリアス(ジャコの甥)、ジェラルド・ヴィーズリー、ヴィクター・ウッテンという豪華さ。このアルバム唯一のジャコの演奏《ウィグル・ワァグル》はジャコがデビュー前から好きだったハービー・ハンコックの曲なのだが、ジャコのデビュー前の音源とこのビッグバンドとのオーバー・ダビングにより蘇ったものである。このほかウェザー・リポート時代の曲や、面白いところではロバータ・フラッグの《やさしく歌って》などが収録されている。曲の間にはジャコ本人の肉声が入り、カバー・ジャケットはジャコ本人が描いたイラストを使ったという。演出にも余念がない。下に掲載したのは2006年にリリースされた続編『Word Is Out!』。

Jaco Songs

Various Artists (2004)


  1. Jaco Pastorius Medley (Soul Intro/The Chicken~elegant People~liberty City) / Shuichi "Ponta" Murakami
  2. Continuum / Brian Bromberg
  3. Three Views Of A Secret / Satoshi Takino
  4. Reza / Masahiro Sayama
  5. (Used To Be A) Cha-Cha / Mchel Camilo
  6. Portrait Of Tracy / Joey Calderazzo, George Mraz, Adam Nusbaum
  7. 2Be~baloon Song / Gil Gold Stein
  8. Dania / Bob Mintzer, Hiram Bullock, Jim Beard, Mark Eagan, Steve Gadd, Don Alias
  9. Teen Town / Satoru Shionoya
  10. Punk Jazz / Tetsuo Sakurai
  11. Havona / Chritian Mcbride

2000年にリリースされた『Jaco Songs』の第2弾。私はブライアン・ ブロンバーグの《コンティニューム》、ボブ・ミンツァー他の《ダニア》、クリスチャン・マクブライドの《ハボナ》以外は初耳のものが多く満足のいく内容。オープニングを飾る村上“PONTA”秀一による演奏は、ジャコのオリジナルをほぼ忠実にトレースし、そのおいしい部分を切り貼りしたような内容に思わず顔がほころぶ。12分超のミシェル・カミロ・トリオによる《チャ・チャ》は序盤から中盤にかけてテンションの高い演奏が展開。他にも桜井哲夫の《パンク・ジャズ》など日本人アーティストのカバーが多いのがこのアルバムの特徴。恥ずかしながら、村上“PONTA”秀一が2000年にリリースした『3 VIEWS』でジャコのカバーをしていたこと以外、日本のアーティストがこんなにジャコの曲を演奏していることを知らなかった。

Gospel For J.F.P III
Tribute to Jaco Pastorius

Various Artists (2004)


  1. Three Views Of A Secret / Hiram Bullock, Bireli Lagrene & Contrafarsa
  2. Las Olas / Michael Gerber
  3. Havona / Othelo Molineaux
  4. Contnuum / Michael Gerber
  5. I Can Dig It Baby / Grupo Del Cuareim
  6. Dania / Michael Gerber Trio
  7. Punk Jazz / Gill Goldstein
  8. Teen Town / Kenwood Dennard
  9. Microcosm / Rich Franks, Alex Darqui, John Patitucci
  10. Good Morning Annya / Zebra Coast
  11. Gospel For J.F.P.III / Trio Fattoruso

『Jaco Songs 2』とほぼ同時にリリースされたこのトリビュート盤は、これまで聞いたこ とのない録音が多い。ソングリストでも分かるようにカバー曲と参加アーティストのオリジナルで構成されている。まずはゴスペルコーラスで幕を開ける《スリー・ビューズ・オブ・ア・シーゥレット》はハイラム・ブロックとビレリ・ラグレーンのギターデュオの絶妙のコラボ曲。オリジナルのイメージをそのまま継承したマイケル・ガーバー、トニーニョオルタ他の《ラス・オラス》、オセロ・モリノウ、ボブミンツァー他の《ハボナ》などは私の好み。マイク・スターン参加のベースレスの《コンティニューム》、ギル・ゴールド スタインのアコーディオンソロ演奏による《パンク・ジャズ》、ピアノトリオによる《ハボ ナ》なども聞きどころ。ジャコの息子フェリックス(b)の参加など話題の多い一枚。

Word Is Out!

Various Artists (2006)


  1. Dania
  2. Las Olas
  3. Silabhorn
  4. Beaver Patroll
  5. Cannonball
  6. Kuru / Speak Like A Ckild
  7. Three Views Of A Secret
  8. Black Bird / Word Of Mouth
  9. Good Morning Anya
  10. River People
  11. Reza

『WORD OF MOUTH REVISITED』から3年後の2006年、ピーター・グレイブス率いるジャコ・パストリアス・ビッグバンドが続編をリリースした。前作に続き10人のベーシストがフィーチュアされるほか、ジャコと所縁のアーティストが揃う。選曲も前作同様にジャコや、ウェザー・リポートのものを中心に集めているのだが、マークイーガンが参加した《シラブ・ホーン》、どの公式盤にも見当たらないジャコのオリジナル《ビーバー・パトロール》、オセロ・モリノウがオリジナルに続き演奏した《グッド・モーニング・アニア》、ジャコ自身のライブ音源を使った《レーザ》などが良かった。
トゥーツ・シールマンスは《ラス・オラス》で参加しているが、このアルバムの企画なら誰もが《スリー・ビューズ…》を再演してほしいと思うのがファン心理だ。しかし、トゥーツ自身『ワード・オブ・マウス』で共演以来、この曲とジャコの想い出をとても大切にしているという。だからこそ、この曲を演奏することはとてもデリケートな問題のようだ。

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A Tribute To Jaco Pastorius By Japanese Top Bass Guitarists
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Various Artists (2006)


  1. Teen Town/日野“JINO”賢二
  2. Continuum/納浩一
  3. Portrait Of Tracy/櫻井哲夫
  4. Reza~Giant Steps/今沢カゲロウ
  5. Barbary Coast/AKIRA
  6. Slang/櫻井哲夫
  7. Liberty City/コモブチ・キイチロウ
  8. Good Morning Anya/AKIRA
  9. John And Mary/今沢カゲロウ
  10. Soul Intro~Beautiful Spirits~The Chicken/日野“JINO”賢二
  11. Three Views Of A Secret/納浩一
  12. Las Olas/コモブチ・キイチロウ

日本ほどジャコの人気が高い国はなく、生前よりも評価が高まっているにもかかわらず、日本人によるジャコカバー集は、これまで存在しなかった。そんな中登場したのが、日本人ベーシスト6人による本作である。#1《Teen Town》は和製マーカスといったアレンジ。曲の中で「コンティニューム」と「バードランド」のフレーズを挿入。オリジナルのイメージを壊さずに躍動感を与えられた#2《Continuum》。#3《Portrait Of Tracy》、#6《Slang》はシーケンサーを使ってスペイシーに様変わり。#4《Reza~Giant Steps》はベース一本とドラムだけでよくここまでやったね。#5《Barbary Coast》はイントロのゆったりモードから一転、後半はジャコ得意の高速フレーズで攻める。#7《Liberty City》はイントロのスキャットとベースのユニゾンがインパクトあり。少しチープなシンセが逆に面白い効果を出す。最近トリビュート盤でよく取り上げられる#8《Good Morning Anya》はオリジナルに忠実なレゲエの中に、部分的に4ビートを絡めるアイディアが新鮮。#9《John And Mary》は個人的にとても好きな曲。オリジナルではベースが主張することはなかったが、ここではテンポはオリジナルに忠実に、ベースの存在感をはっきりとさせた好アレンジ。ノリノリの#10《Soul Intro~Beautiful Spirits~The Chicken》はハーモニカを大々的にフィーチャーして新鮮だ。トゥーツとジャコの関係が頭をよぎるのは私だけではあるまい。#11《Three Views Of A Secret》はアコースティック・トリオでしっとりと聴かせ、本作の中でも良いアクセント。#12《Las Olas》はイントロにフレットレスベース、その後はアコースティックに展開する。 一つだけ気になるとすれば、打ち込みがどうしても薄っぺらな印象。まぁこれは好みの問題で、演奏はどれもしっかりしているし、聞きなれた曲なんだけど、アルバムの最後まで聞かせるアイディアがそれぞれにあって楽しめた。フレットレス・ベースの魅力満載のアルバムである。